あの入船です。・・
     suc4-c08 2007/8/16

我が家から約200Kmの入船を目
指して出発したのが午前8時15分。
少々夏バテ気味の老体にむち打ってス
タミナ補給をしようと出発した。
とは言っても、パッセンジャー席でふ
んずりかえって居眠りこきながらであ
る。ナビは6時間後の到着を予告して
いる。・・まあいいや、どうせ暇なん
だから・・・

大分空港道路に乗って、大分自動車道
の米良インターで降りて国道10号線
を犬飼まで走る。犬飼からは混雑の予
測される10号線を326号線へ乗り
換えて延岡方面へと走る。途中道の駅
で水分補給とトイレをすませる。
道の駅からの眺めが素晴らしい。

家を出て約1時間半。ここで運転を交
代する。

三重町、宇目町をぬけ、北川沿いの絶
景を楽しみながら下っていく。
やがて、北川町役場近くでR10へ乗
る。



ここからは交通量も多く、我慢強く
走る。

しばらく走ると宮崎のあおい海が見え
てきた。真っ青な空に大きな入道雲と
海。南国宮崎を感じる風景である。

東都濃駅(ひがしつのえき)の案内板
が目にとまった。
日豊線の小さな駅舎を期待して覗いて
行くことにした。

田んぼの真ん中に小さな駅はあったが
駅舎は無かった。もちろん券売機も無
ければ改札もない。有るのは、ホーム
とそのホームをつなぐ歩道橋と駅名を
表す表札とホームの雨よけの小さな待
合い場所だけだった。

駅の広場には、電車に乗って行った誰
かの自転車が1台おかれていた。

ホームに出てしばらく電車を待ってみ
るが全く電車は来ない。
貼られている時刻表を見ると1時間に
1本の便数で、20分程前に通過した
ことを知った。

この駅の周りには民家も少ない。今日
は、夏休み。日頃はこの駅前の広場に
電車を利用する人たちの車や自転車が
並んでいるのだろうか?

南国の眩しい日射しの中に東都濃の駅
があった。









高鍋町のおまる川沿いを西都市め
がけてひた走る。途中川沿いの公園
や木々に覆われた自然豊かな道路を
快適に走る。

着きましたよ、やっと着きました。
ただ今午後12時30分。我が家を
出て4時間と15分でした。

さて、一度目は平日だったので30
分ほどの待ち時間でしたが、今日は
どれくらいかな?


店の横に建てられている待合い小屋
も満杯で、さらに道向かいの神社の
境内にも順番待ちの人が大勢見えて
いる。

早速順番待ちのノートに記帳して
札をいただくと115番だった。

順番待ちの小屋はエアコン・テレビ
付きだが椅子にも座れず皆立ってい
る。

神社の境内の木陰に腰掛けて待つ事
にした。呼び出しのアナウンスは、
只今70番。・・・ははは・・・

待つことしばし、115番の**さ
んと呼ばれたのは、2時15分だっ
た。・・やれやれ・・

入船のウナギは以前から国産養殖品
を使っているとのこと。浜名湖と鹿
児島あたりで養殖された物らしい。

さて、早速いただくことに・・・
先ずは、ここのウナギの特徴を説明
すると、開きは背開き、焼きは関西
風の蒸さずにひたすら強火の炭火で
焼くだけ。

この焼きが実に良くて、皮がパリパ
リ。白焼きを出されてすぐにかぶり
つくとこの皮のパリパリ感とウナギ
そのものが味わえます。


3代目亭主横山氏の戦場である厨房
見学も出来ますが、覗いた瞬間に熱
風で卒倒します。見学は覚悟が要り
ます。


ウナギですが、焼きが良いのと蒸していない
事で歯ごたえが実に良いのです。タレの旨味
ではなく、ウナギそのもの旨味が確実に味わ
えます。
特に、白焼きは絶品ですね。
出されたら、真っ先に白焼きにかぶりつきま
しょう。・・思い出しただけで涎が出てしま
います。・・また書いてしまった。・・・
ウナギの肝焼き、ご汁もなかなか。
お勧めは特上のセット。白焼き含めて入船ウ
ナギのすべてを堪能出来ます。
・・
ただし、高級料亭のあの雰囲気はここでは
味わえませんので、悪しからず。

ここは、東国原知事になってから結構テレ
ビに出始めた有名店です。

それにしても、こんな宮崎の山の中の町に
なんで?って感じです。

是非皆さんもお試し(ご賞味)下さい。大
分市内からではもう少し近いと思います。